今日は満月です。

先月の満月の日、月光浴スピリチュアルキャンプのツアーに付いて行かせてもらったのが、私の研修のスタートでした。

その日は太忠岳に登り、てっぺんで満月の現れるのを待ちました。
空は霧で覆われ、風は強く雲はどんどん形を変えながら流れていきますが、その層はとても厚く、月はなかなか姿を表してくれません。
高さ40mもの天柱石が真っ黒の巨大な影となって目の前にあり、霧が濃くなるとそれさえも輪郭がぼやけて、風は冷たく強く体も冷え、今自分が何を見ているのか、今一体自分はどこに立っているのか、普通の意識がどこかに飛んでしまうような時間でした。
そんな中、ずいぶん長いこと待ったでしょうか。
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黒くうごめく天空をじっと見つめていると、少し空の色が明るくなったかと思うと雲の切れ間ができ、そこから満月が姿を表しました。
雲はすごいスピードで流れ、すぐに月は隠れてしまいましたが、その夜、満月はそのようにしてフラッシュのように数回姿を見せてくれました。

同じその日は、里では完全な晴天で満月はずっと見えていたと後で聞きましたが、山の上で見たあの月の姿は、今までに見たどの月とも全く違う様相で、神秘的という言葉で片付けてしまうには軽すぎて。
目で見ただけではない、なにかを観ていた、なにかいつもとは違うチャンネルで体験していたのだなあと、時間が経つにつれあの夜が色濃く思い出されます。

満月と言えば、私が初めて屋久島に旅行に来た時も満月でした。
縄文杉登山から帰って来て晩ご飯をすませ、夜遅く宿を抜け出して空を見上げると、山の上に出ていた満月がものすごく大きく、そしてものすごく明るいのに心底驚きました。
その大きさ明るさと言ったら、美しいを超えて異様に感じられ、身体に震えが走ったのをよく覚えています。
縄文杉に行った帰りで身体も疲れていたはずなのに、なにかエネルギーが満ちあふれてきて走り出したくなり、集落の家々の間を全速力で駆け回る怪しい人となっていました(笑)。
その時走り回りながら、「ここに住みたい!この辺りに住みたい!」と思ったのでした。
今、まさにその集落に家を借りる事ができて、こうして屋久島に住ませていただいているのも、なにか面白いご縁だなあと感じています。月の引力でしょうか・・。
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そしてその住まいは、海中温泉のすぐそばにあります。
ご存知の方も多いかと思いますが、海中温泉は、満潮時は海の底にあり、干潮の時になると海水が引いて入れるようになる温泉です。
潮の満ち干はまさに月の引力によるもの。
月の運行で毎日満ち干の時間も、引き具合も変化します。
ここに暮らす人は、月と潮の関係を完璧に把握しています。
私は今までも月を意識していましたが、見た目ではっきり確認できる月の満ち欠け以外は、たとえば心身への影響などなど、感じるには感じるけれどもどこか曖昧だったり、本で得た知識に後押しされていたりと、心の底からの確信があるとは言えないものでした。

ところが今、家から少し歩けば潮位が変化するのがしっかりと目で確かめられる。
干潮の時には入浴できる。
こんなにもリアルに、生活になくてはならないものとして月を感じる事ができるのを本当に嬉しく思います。

まずこうして、しっかりと確かにつながりを感じた上で、今後もっと繊細な部分に分け入って、そのつながりを再確認していきたい、そんな風に思っています。
月だけでなく、すべてのものとの関係性を、実感しながら力強くそして繊細に育んでいきたい。

今夜も満月が映り込む温泉に入らせていただきます。
これ以上ない贅沢な時間です。
by office-manatsu | 2009-05-09 17:22 | 旧スタッフ
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