はじめまして。上田です!!

静寂の中を一人歩く。
潤いのある澄んだ空気がここちよい。

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木漏れ日が映し出す光の模様。
途方もない時間をかけて水の流れが刻んだ流線型。
風の力をそのまま描写したような枝振りの木々たち。

自然が創造する美しいデザイン、そのときしかない森の風景。

それを楽しんでいると突如として
大空に精一杯手を広げたようなどっしりとした威厳のある巨木が目に飛び込んでくる。

ときをわすれてその場にたちすくむ。
見上げているのにつかれて、ふっと目線を落とす。そこには…

濃淡鮮やかでみずみずしいさまざまな種類の苔の森。
奇怪なダンスをおどるかのようなちいさい虫達がいったりきたり。
きっと目にはとらえることのできない生きもの達も無数にいる。
そんな中、ちいさいちいさい次世代の杉の新芽もすくすく育っている。

何がどう影響し合いこのような生態系を育んできたのか
まだ勉強の足りない僕にはくわしくはわからなかった。

それでも、ただひとつだけ確実にわかることがありました。

「いのち」

それが一時も途切れることなく、つながれてきたということ。

ここ屋久島に、はじめての種が落とされて以来、
たくさんの生と死が折り重なって、少しずつ変化しながら森を育んできたのでしょう。
雨の日も風の日も、僕らが想像するよりずっと過酷な条件の日もあったでしょう。
森はあたかも当たり前のように存在していますが、いったいどんな波瀾万丈のドラマがあって、いまここに存在してくれていることか…

植物達は種が落とされたその場所ですべてを受け入れてそこに在る。
そして次につなぐために必死に生きている。

森の存在たちの目には見えない「いのち」のリレー。

それを想ったら、じわっと胸が熱くなりました。
暖かいものをもっと感じたくて、胸に手をおいたら

とくとくとく

と、いつもは静かな鼓動を不意に力強く感じました。

お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん…
たくさんの笑顔がぼくのあたまに浮かんできました。

その奇跡的な「いのち」のリレーを想ったら、さらにじわじわっと熱くなるものがありました。
目頭もついでに…(笑)

何千年、何万年、何億年とつながれてきた「いのち」が僕にも等しく流れているんだ!!

それなら、とにかくこの与えられた尊い「いのち」を精一杯生きよう!!

森はなにも語らずとても大切なことをぼくに教えてくれたような気がしました。

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僕はこの森にお邪魔させてもらってまだ間もない。
それでも本当にたくさんのことを教えていただきました。

これからもみなさんと一緒にたくさんのことを発見できるのを楽しみにしています。

大きくても小さくてもすべてに共通して流れている尊い「いのち」。
そのひとつひとつを丁寧にすくいあげていきたい。

森とみなさんとぼく。
「いのち」と「いのち」の出会い。
そのひとつひとつを大切にできるようなガイドになりたいです。

ぼくはまだガイドとしてはもちろん人間としても未熟者です。
至らないところだらけで、森の木々のように現在ビシビシ暖かくしごかれております。(笑)
それでもこれから出会うことのできる方々に今できる精一杯のことをやらせていただこうと想っています。

ご指導ご鞭撻のほど、なにとぞよろしくおねがいします。
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!!

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by office-manatsu | 2010-03-01 18:42 | 旧スタッフ
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