銀色の世界へ

こんにちは。
最近畑もめっきりやる事がなく、妙に山ずいているひころです。

屋久島に今年初の雪が降り、愛子岳の山頂で雪を確認しました。
もういてもたってもいられなくなり、奥岳の山々が銀に染まる姿を見たい!!
とそわそわ・・・。

12月の7-8日に奥岳の樹氷を巡るツアーを決行しました。

day1
通行止めが解除されているヤクスギランドまで車で上がる。
前日遅くまでわいわいとやってしまい、着いたのはもう昼近くだった。
ここから淀川登山口まで、歩けば2時間半・・・
車で行けば、すぐなのに・・・
今日、午後からもしかしたら除雪車が入るかもという期待と、倦怠から
ランドを回る事にした。ランド内も雪、雪、雪。
花之江河歩道の途中にある大和杉を見ようと思い立ち、雪をかき分け進む。
進む事2時間、雨とも雪とも言えない冷たいものが空から降ってきた。
「みぞれだ・・・」もう、戻ろう。結局大和杉にもたどりつかず、雪も深く、
途中で大きな巨杉を発見し、大満足で帰路につく。

ランドの入口駐車場で車の中でシュラフにくるまり鍋をした。

day2
暗がりのなか、
「ぶおーっ」と車が淀川登山口を目指して私の寝ている車の横を通り過ぎていった。
営林署の人だろう。道がどの程度の雪なのかパトロールしに行ったのだと思う。
2日目も期待むなしく、依然通行止め。
やはりここまできたのだから、どうしても上を目指したい。
昨日のうちからこの道を歩いていれば良かったと思いつつ、
2時間半の林道歩きを決行することにした。

ランドから歩き始めはまだ雪も薄く、これだったら大丈夫という感じ。
朝に通り過ぎた車の跡が、歩きやすい。
1時間ほどして、雪が深くなり始め、歩くのが難しい。
いつもは車でらくらくにあがっていたところを改めて歩いてみると、
結構しんどい・・・。1時間過ぎると、上からパトロールの車が降りてきた。
おじちゃんは、なんでこんなところに人が!?というようなあきらかに
あきれたような、驚いているような顔をしていた。
「どこまでいくの?」
私「黒味岳か、もしくは花之江河くらいまで」
「いま、車で淀川登山口に行けなかったから途中から歩いていったけど、
登山口は階段か雪か、道かもうわからないよ」
私「はあ、」
「悪い事は言わないから、もうすぐ紀元杉だから、そこまでにしな」
私「はあ、」
「遭難信号、だしたくないからねー」
とおっちゃんは捨て台詞をはき、またぶおーっと車で降りていってしまった。

そ、そんなに雪が・・・

とりあえず紀元杉まで行き、ここで引き返すのもなんだかしゃくだったので
川上杉まで行った。
ずぼ、ずぼ、ずぼ・・・・。足に雪がへばりつき、重たい。
川上杉で記念撮影をして、帰路につく。
立ち止まると足がみるみる凍てつく感じだ。
すると下のほうから除雪の作業車が・・・。

作業のおっちゃん
「こんな、雪んなか、なにしちょる」
私「あ、山登りに行こうとして、あきらめて帰る途中です」
「コーヒー飲んでいかんかい」
「あ、でも、いいです」
「こんなとこで、会ったのも何かの縁だから、そんな事言わずに、飲め飲め」
ぐいと、水筒に入っている甘いコーヒーをカップに注いで差し出す。
しょうがないので、頂く事にすると、そのおっちゃんは自分がどこのもので、
どんな仕事をしていて、どんな家でどこに住んでいるのかを事細かくしゃべりはじめ
私の足先は雪と合体したように固まり、冷たくなっていった。
ようやく2杯目のコーヒーを飲み終え、話もそこそこに礼を言い立ち去り、歩き始めた。
雪なんて、実家の仙台に帰ればたくさんあるのに・・・何の為にこんなことをしているんだ?
と自答自問しながら歩いた。
ランドの入口に車を見つけたときは歓喜の声をあげたほどだ。

結局、目的はなにひとつ達成できずに帰ってきたけれど、帰りに寄った尾の間温泉の
熱い湯は体にしみ、凍った体を溶かしてくれたし、里に降りてくればさっきまで歩いていた
雪の道とは想像がつかない暖かい空気が私を包んでくれた。
車の偉大さを思い知ったし、屋久島の広大さを思い知った。

そんなわけで、良い勉強になった、short journeyでした。

おわり


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by office-manatsu | 2005-12-10 15:28
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