カテゴリ:旧スタッフ( 209 )

変わり目のとき

こんにちは、上田です!
すっかり秋の空気が日常になりつつある今日この頃。
むんむんと暑かった夏が終わって屋久島は、ずいぶん過ごしやすくなりました。
にぎやかな夏から静かな冬への中間地点。
時の移ろいがことさら解りやすいので、
なにかとノスタルジックになってついつい目を細めてしまいます。

湿っぽく暖かい南風は夏の余韻、乾いた冷たい北風は冬の予感を日替わりで運んできます。
夏の間、生命力いっぱいの緑で覆われていた森に赤や黄色の彩りが日に日に加わり、役割を終えた葉っぱ達の斜陽を感じます。
実りの季節。食べ物が多くなった森は、鳥達のさえずりで賑わっています。

風向き、彩り、鳥の声。
ひとつの現象の変化から、刻々と季節が移り変わっていっているのが読み取れます。

少し前は、すっかり明るくなってからスタートしていた縄文杉日帰りトレッキングも、夜があける前に出発することが多くなってきました。
冒険気分でヘッドライトをつけて、薄暗いトロッコ道を進む。
白黒の世界に、光の数珠。
うっすらやんわりと夜が空け始めます。

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徐々に姿を現し始める木々達は妙に存在感を感じます。
明るくなり始めると夜明けは早い。
あっという間に視界は光で満たされます。
黄金色に輝く森のひととき。
森がとっても美しく見える瞬間です。
この瞬間に立ち会えるのもこの時期の醍醐味かもしれません。

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屋久島は今、たくさんの変わり目を楽しむことができますよ。
by office-manatsu | 2010-10-25 17:46 | 旧スタッフ

ヨガジャーナル最新号は、中谷美紀さんの屋久島巡礼

オフィスまなつが撮影ロケをコーディネイトした雑誌「ヨガジャーナル」の最新号(13号)が、現在書店に並んでいます。

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苔の森で、凛と手を合わせているは、女優の中谷美紀さん。

ヤクスギの森、苔の森、安房川、満月の大川の滝など、島内あちこちで撮影が行われましたが、それは常に「いまここ」に焦点を合わせながら進んでいきました。

撮影現場に着くと、まずカメラマンの渞(ミナモト)忠之さんはその場所をジッと観察します。
カメラを構える前に、風や香り、光の動き、などなどその場を全身で味わっていらっしゃるようでした。

中谷さんは中谷さんで、その場全体にチューニングを合わせていらっしゃいます。
その様子は決して神妙なものではなく、自分を開け放って、自然に、無邪気に、歓びをもっていまここを味わっている、という感じでした。
表情や動きなど、その場に溶け込んで内側から表現される姿がそこにはありました。
光がやってこれば光に溶け合うように、風が吹けば風に溶け合うように。

そしてカメラマンの渞さんは、その溶け合いをカメラに収めていくのでした。

いくつかの場所でそのように撮影が進められるのを見ていると、その場所場所で中谷さんは違う表れをします。

今回、雑誌が出来上がってきたのを見ると、そこに中谷さんのこんな言葉がありました。

「他人の感情を演じるとき、私はいつも瞑想をすることで自分の体をまっさらな状態にしています。”自分”という存在を一旦よそに置くんです。そして、自分が白いキャンバスになったように媒介者となり、新たな存在を肉体に通して表現しています」

これは、映画やドラマで他人を演じる場合の事ですが、今回、中谷美紀さん本人としての撮影中も、とらわれのなさ、自己の開け放ち方は、きっとこういう精神から来るんだろうと感じました。

中谷さんは7年前からヨガを続けていらっしゃるそうです。
収められたインタビューの言葉にもそういう精神が表れていますが、ご本人もそのままの本当に素敵な方でした。

撮影は常にそのような感じで進行し、全てのスタッフがその場をあるがままに味わっていました。
さすがはヨガ雑誌!

実際に出来上がった雑誌は、その場丸ごとが表れています。
その場の風や温度までもが伝わってくるようです。
関わった人の生きる姿勢も伝わってくるようです。


素敵な仕事をさせていただき、感謝感謝です。

全国の書店にて絶賛発売中です!
まなつ推薦の「自然と一体になれるおすすめスポット」も紹介されています。
ぜひぜひお手にとってご覧下さい。
by office-manatsu | 2010-09-27 17:47 | 旧スタッフ

宮之浦岳ー縄文杉トレッキングキャンプ

こんにちは、古賀です。
暑さも落ち着き、秋がドアをノックしているような日々になってきました。
屋久島の山も風が心地よいです。

ところで今年は本当に雨の日が多かった、雨の日は雨の日でコケがきれいで
良いのだけれども、これだけ雨の日が多いと晴れた青空が見たいのも人情です。

そんな今年の天気でしたが、もちろん晴れた日もありました。
そしてこれから10月は晴天の日が多く、登山には最適です。

そこで今年催行した宮之浦岳ー縄文杉トレッキングキャンプで最高の晴天だった
日の写真を紹介したいと思います。
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どうでしょうか?
10月の屋久島で登山してみませんか!
by office-manatsu | 2010-09-13 15:18 | 旧スタッフ

新しい森のストーリー

いま、テレビでソニーのデジタル一眼レフカメラ「α NEX-5」のCMが流れています。




俳優の浅野忠信さんが「α NEX-5」を手に屋久島を旅する、という設定で撮影されたこのCMは、オフィスまなつがロケのコーディネイトをしました。
このフィルムを見ていただけばわかるように、この撮影は屋久島の様々な場所で行われました。
さらに製品ホームページでは、WEB動画もたっぷり見る事ができます。
私も、ほんの一部ですが、撮影に同行させていただきました。

自然は当然ながらこちらの都合に合わせてくれません。
動物も、天気も、それらが織り成す風景も、「この瞬間!」を逃せば、もうそこにはとどまっていません。
「この瞬間」を確実に捕えるため綿密に組み立てられたスケジュールを元に、次々と場所を移動しながら撮影は進められました。
現場ではスタッフ全員が真剣そのもので、私はただその端から見ているだけでしたが、いくつも印象に残る場面がありました。

これだけたくさん撮影したものが、一体どんな風に仕上がるのだろう。
とても楽しみでした。

そして、出来上がったフィルムを見たとき、とっても不思議な気持ちになりました。
いつも見ている屋久島の森の風景が、撮影で現場に立ち会ったあの風景が、ここでひとつの物語として独立していました。
そこに浅野忠信さんという俳優さんが立ち、コマが組み立てられることで出来た、ひとつのショートストーリー。

それは私の知っている森でありながら、私の全く知らない森でした。

森を歩く時、一緒に歩くお客様によって、発見するものは違ってきます。
歩く人の数だけ森はあり、森のストーリーはあります。
誰かと一緒に歩く時、おしゃべりや発見した事、感じた事などから、私の頭の中でその人との森のストーリーが出来上がります。

でも、他の人の森のストーリーを、こうして映像として見せてもらうのは初めてでした。
とっても新鮮!で、ワクワクする体験でした。

このコマーシャルフィルムは、カメラ広告でありながら、屋久島広告でもあると感じました。
このフィルム見たら、屋久島に来たくなる人たくさんいるだろうと思います。
とっても魅力的なストーリーを生んでいただきました。

浅野さんも、ものすごーく透明感のある方で、屋久島の森に溶け込んでしまうような雰囲気でした。

自然を舞台に、人間の創造力が作り出す新しいストーリー。
そこには、たくさんのスタッフの力、たくさんの日数がかけられて。
自然って面白いけど、人間って面白いなーと、改めて感じさせてくれたロケでした。
by office-manatsu | 2010-06-22 15:08 | 旧スタッフ

屋久島は梅雨です

こんにちは、古賀です。
屋久島は今日も梅雨空が広がっています。

今年は梅雨らしい梅雨で強い雨が連日続いています。
そんな中、たまたま大川の滝に行く機会がありました。
雨が降ると増水するのは見たことがあるのですが、今回は
どのぐらい増えてるかなと期待しながら行くと・・・。

その前にいつもの大川の滝の画像。
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そして今回は、
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もはや滝ではなくなっています。
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激流です。
みなさん梅雨時に大川の滝に行くときは気をつけて行ってください。
急に増水すると取り残される可能性もあります。
やっぱり自然のパワーはすごい!
by office-manatsu | 2010-06-18 14:50 | 旧スタッフ

すっきりさっぱり!

5月はオフィスまなつもツアーやロケなどで全員フル稼働でしたが、6月に入ってそれも一段落。
ちょっと小休止、といった時間を過ごしています。

今日は、しばらくできずにいた掃除をみんなでやりました。
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オフィス内、倉庫、庭、車・・・。

各自それぞれの場所に散らばり、せっせと綺麗にしていきます。
今日はちょっと涼しいぐらいの気温ですが、身体を動かすと汗が出てくる出てくる。

1時間ほど掃除すると、アッというほどキレイになりました。
ここオフィス内(まなつさん担当)も、掃除機と水拭きをしてピカピカです!

こうしてパソコンを打つにも、
あ〜。気持ちいい〜〜♨

掃除は溜め込んでしまうとやり出すまでなかなか億劫ですが、やってしまえば「本当にやってよかった!!」と絶対に思える(笑)。

自分の家も、6月に入ってからセッセと普段なかなか出来ない箇所の掃除をしています。
こういう時間のある時に一日一カ所ずつでもやっていくと、本当に気持ちいい。

屋久島もこれから本格的な梅雨に入ります。
ゴウゴウと降る雨の時期になると、家の中もすべてじっとりしてきます。
その前にすっきりさっぱりとした部屋にして梅雨を迎えたいものです。
by office-manatsu | 2010-06-02 14:51 | 旧スタッフ

マイホームページがようやく完成!

こんにちは、古賀です。
にぎやかな雰囲気だったゴールデンウィークも終わり、
屋久島の森も里も静かな雰囲気になりました。

ところで今年のはじめから個人的なホームページをコツコツとつくって
いたのですが、ようやく完成しました。
今回はじめてつくってみました。難しい部分もあったのですが、新たな
分野を勉強するのが楽しかったです。
ホームページのアドレスはhttp://kykphoto.sakura.ne.jp/です。
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ホームページの内容は、基本的に今までツアー中に出会った風景の写真の紹介です。
ギャラリーページの写真は壁紙でつかえるサイズですので、
ぜひお宅のパソコンで使ってみてください。

これから屋久島は色々な花が咲き綺麗な季節なので、写真も随時更新していきます。
by office-manatsu | 2010-05-10 16:50 | 旧スタッフ

落ちた花から広がる世界。

最近屋久島では、外国人旅行者の姿をよく見かけます。
オフィスまなつでも4月は外国人のお客様のツアー参加が多く、私も何組かご案内させていただきました。

その中でのある一組をお連れした時のこと。
参加者の方はオーストラリアとデンマークの出身で、日本語は全くわからない人たちでしたが、日本人の通訳さんが間に入ってくださっていたので、私もなんとかコミュニケーションをとることができました。

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その日は雨の翌日で、しっとりと湿った苔の上に、たくさんのリンゴツバキの花が落ちていました。

花の赤、苔の深い緑。
その色彩のコントラストと、花の無造作に散らばる様子が息を呑むほど美しく、お客様にそれを指し示したところ、反応がいまいち・・・。

通訳さんはすかさず私に耳打ちしてくれました。
「こういう侘び寂びの感覚があまりわからないのです。」と。

なるほど〜。侘び寂び!
花といえば、咲いている状態を愛でるのが普通で、落ちているものは鑑賞の対象にはならない。と。

ひとりひとり感性が違うので、「外国人」「日本人」とひとくくりにしてしまうのは、大変乱暴なのですが、やっぱり文化が違えば、ものの見え方感じ方も違うのですね。
自分には当たり前になってしまっていた感覚を、改めて見直す良い機会になりました。

いま屋久島の森の中は、他にもサクラツツジやヒカゲツツジ、ハイノキなどの花があちこちで咲くと同時に、足元にもたくさん落ちています。

そのツアーでも、その後もいろいろな花びらが落ちていて、私が紹介すると手に取ったり写真を撮ったりしていましたが、一体どんな風に彼らの眼には映ったのでしょうか。
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私が英語がペラペラだったとしたら、一体どんな風に侘び寂びを説明するかしら・・・と考えてみましたが、やっぱりこればかりは言葉でそのものを伝えられるものではなく、過去未来も含んだその場の空気感などが、受け取る側の感性にピタッとはまった時、直接伝わるのだろうなあと感じました。

ものの感じ方は本当に十人十色。
同じものを見ても、私の感じ方と相手の感じ方は違って、その違いがまたとてもステキだと思うのです。
そういう違いがこうして多種多彩な文化や表現を生んできたのですね。

ガイドは主に言葉を介して自然を伝えますが、そこで伝わる事ってほんの一部で、その何十倍、何百倍のものが受け取る人の心に自然から直接伝わっているのだろうな、と思うと、そこから広がる果てしない世界を感じてワクワクします。
by office-manatsu | 2010-04-27 17:52 | 旧スタッフ

縄文杉一泊二日トレッキングキャンプにて・・

こんにちは、古賀です。
屋久島は雨と晴れの日がくるくると交互に繰り返され、確実に季節が進んでいます。

オフィスまなつのツアーメニューで縄文杉一泊二日トレッキングキャンプという
メニューがあります。
今年に入り縄文杉一泊二日トレッキングキャンプを何回か担当しましたが、
私が担当する時はキャンプ2日間の内、1日は雨でもう1日は晴れという天候
が多いです。屋久島は雨の日が多いですので、晴れの日はとても貴重です。

貴重な晴れの日の楽しみのひとつが夜空に輝く星を写真で撮ることです。
最近のデジタルカメラは性能がとても良くなったので気軽に星の写真を
撮ることができるようになっています。
夜空は、昔の人間が見た風景とほぼ変わらないものなので最近すごく
惹かれています。

写真家の杉本博司が昔「海景」というシリーズを発表したのは「海を最初に
見た人間はどのように感じたのか」ということがテーマだったらしいのですが、
昔と同じような風景を現代の人が見るとどう感じるかというのは面白いテーマだと
思っています。

先日のキャンプツアーできれいな星景写真(夜空と風景が一緒に写っている写真)が
撮れました。皆さんはこの写真をみてどのように感じますか?
(下の画像をクリックすると大きめな画像になります)
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by office-manatsu | 2010-04-18 15:47 | 旧スタッフ

春のかさね。

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若苗(わかなえ)、柳(やなぎ)、青丹(あおに)、萌黄(もえぎ)、松葉(まつば)、老竹(おいたけ)、山葵(わさび)、裏葉柳(うらはやなぎ)、苔(こけ)、常磐(ときわ)、夏虫(なつむし)、木賊(とくさ)、翡翠(ひすい)・・・などなど。

これらの名前を見て、頭の中にどんなものが浮かぶでしょうか。
これは、日本に昔から伝わる伝統色のうち、緑色系統につけられたそれぞれの色の名前です。

すべて自然の中にあるものから名前がつけられていますが、緑色系統だけで何十色もあり、日本人が四季の巡りの中でどれだけ繊細に自然を見つめてきたかが、ここに現れています。

たとえば、裏葉柳とは、柳の葉っぱの裏側の色の事。
柳の葉を手に取り、表と裏を見比べて「いとをかし!」と言ったかどうかは知りませんが(笑)、色の美しさに感じ入っているその表情まで目に浮かび、そんな感性に「いとをかし!」です。

また、昔の人々は、着物の裏と表や、襟元や袖口、裾などから覗かせる布地に、季節ごとの花の彩りや木の葉の色合いなどになぞらえて「かさね」と呼ぶ季節の配色を楽しんだそうです。

たとえば「若草」というかさねは、淡青(うすあお)と濃青(こきあお)の組み合わせ、「桜萌黄」というかさねは、萌黄(もえぎ)と赤花(あかばな)の組み合わせ、
などなど、配色そのものにも名前をつけ、繊細に着こなすのが、当時のモード最先端だったのでしょう。

「かさね」の参照↓
かさねの色目一覧〜春のかさね
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いま、屋久島の山肌はまさに「春のかさね」の色世界が繰り広げられています。

そこには「緑」と一言では言い切れない様々な緑色があります。
薄い緑から濃い緑、赤味がかった緑、黄味がかった緑、青味がかった緑。
それら多彩な緑のモコモコに混じってサクラツツジの薄ピンクやクロバイの白、スダジイの黄色の花などがあちらこちらに彩りを添えます。
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現代の、そして屋久島の、春のかさね。
日に日に移ろい行く自然の色を、自分の好みに配色してかさねの名前をつけ、生活や服装に取り入れてみるのも、いとをかし、で楽しいかもしれませんね。
by office-manatsu | 2010-04-13 15:53 | 旧スタッフ