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ヤマビルは人の血を吸うと死ぬ??

屋久島の山にもヤマビルは生息しています。過去、何回吸血されただろうか? 
最近では、少し慣れっこになって大して嫌な気もしなくなっていました。
そんな慣れが、好奇心を削いでいたのですね。
好奇心の欠如は、私たちネイチャーガイドにとって致命的にマズイ事だと思っています。
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以前からヤマビルのいる地域とそうでない地域が存在していることを不思議だと思っていました。
屋久島の西部、花山歩道の標高800m前後はヤマビルの多発地帯として有名です。しかし、同じ標高でも白谷や縄文杉ルートではほとんど見かけません。降雨量や野生動物の数、森の状態などいろいろなファクターを掛けてみても何故そうなるのか判らずにいました。
そんな中でヤマビルの数は、人の入れ込み数に反比例するのではないか?という仮説が頭を過ぎりました。かなり、以前の事です。

そのまんま思考停止の状態で時間が過ぎてしまっていたのですが、ある自然番組担当のディレクターさんとの会話でヤマビルの話になり、ヤマビル研究者から聞いた話として、ヤマビルは人の血を吸うと死ぬというショッキングな話が飛び出してきました。その時、以前頭を過ぎった仮説がまた浮かんできたものの、また放置してしまいました。

そして、先日知人との立ち話の中でまたヤマヒルの話となり、いつまでも思考停止ではいけないと決意し、何時調べるの? 時流に乗って、そう、今でしょう。となりました。

早速、スマホで調べてみると面白い事が解りました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%93%E3%83%AB
「ほ乳類の個体が高い頻度で吸血されると抗体ができ、抗体を持つ血液を吸ったヒルは死滅して、ヒルの個体数を抑制する作用があると考えられている。」

そうなんですね。西部林道林内であんなにいたヤマビルが、ここ5−6年ほどで急激に減少したのは、高い頻度で吸血された研究者やガイドなど、抗体を持った人が増えて、その血液を吸って個体数が減少したのでしょう。

初心に返っていろいろアンテナを張り、地道に調べることの大切さを思い知らされた案件でした。


by office-manatsu | 2013-10-01 19:20 | 真津 昭夫